間違った情報に流されないようにするために大切なこと
インターネットで検索すれば何でも答えが出てくる時代。
便利な世の中になりました。
でも、その分、間違った情報やいい加減な情報、わざと嘘の情報を流す、なんてことも多くあるのをご存知ですか?
嘘の情報を流すメリットなんてないように思えますが、それらを流す人達は目立ちたかったり、嘘の情報で世間を煽ったり、そういった目的が少なからずあります。
でも、嘘のものは比較的わかりやすいのです。
余りにも煽り過ぎていたり、攻撃的過ぎたり、何か悪意を感じるようなものは信用できないですね。
ただここで、一番厄介なのはちょっと聞きかじって知っている知識をあたかもよく知っているかのように話す人達。
この人たちの情報は、間違っていない部分もあるかもしれませんが、どこか筋が通っていなかったり曖昧だったりします。
でも、読む側からすると、自分に必要なワードしか頭に入ってこなかったり、全文をしっかり読んだり隅々までじっくり読むよりは、流し読みして必要そうなところしか読まなかったりしませんか。
そうすると、単純に信じてしまい、間違った情報を受け取ってしまう可能性が大きいのです。
巷に流れている情報は本当に信じられる?
例えば、犬の病気について検索したとしましょう。
その答えについて、様々なサイトが出てきます。
一番上から読んでいっても、膨大な量。
全部を読むことなんてできないですよね。
ここで注意をしてほしいのは、検索で一番上に来ている情報だからと言って、それが一番正しいという訳ではないということ。
そこのページだけを読んで、わかった気になってはいけないのです。
ではどうすれば良いのかというと、最低5記事は読んでみてください。
なぜ1記事だけではだめなのかというと、人によって「正しいと思っている基準」が違うからです。
記事をいくつか読んでいくと、最初に書いていた人と違う意見が出てくることがあります。
もしくはみんな違う意見を書いているかもしれません。
それだけ、情報の出す答えには曖昧さがあるんです。
例えばよくあるのは、「手作りご飯は栄養が偏るからドッグフードのほうが良い」という情報。
これは正しくもあり、間違いでもあります。
実際に手作りご飯を与えて元気で長生きしている犬もいれば、ドッグフードだけを与えて元気で長生きしている犬もいます。
一概に栄養が偏るからダメとか、そういう上辺だけの情報に惑わされている飼い主さんも多い。
実際にそれが正しいかどうかは、自分の愛犬に合っているかどうか、ということがとても大事な判断基準となります。
正しい情報を得るためにすべきこと
では、どうしたらより正しい情報に近いものを得ることができるのか。
1.最低でも5記事を読んで比較する
これは前述した通りです。
比較検討することで、より正しい情報に近づくことができます。
2.その情報の裏をとる
これが正しいかもと思ったら、その情報が本当に合っているのか、さらに検索をしてみましょう。
また、獣医師の記載や学術論文などもネットで検索できるので、そういったもので確かめてみるのも良いことです。
3.書いている人がどんな人なのか調べる
情報を書いている人はどんな事をしている人なのか。
ペットとは全く関係のない人が書いているよりは、ペットのことを知っている人の方が安心ですよね。
また、今まで他にも情報を書いていた場合、それを読んでみると信憑性などがわかるでしょう。
最低でも、この3つはしっかりと確認することで、いい加減な情報に振り回されることはなくなります。
調べればすぐに答えがわかる。
便利になった分、曖昧な情報を見分けて正しい知識を手に入れる必要がありますね。
調べる前にまずは病院へ!
さて。
ここまで検索に必要な3つのことを書いてきましたが、一つ大きな約束をしてください。
もし、あなたの愛犬の調子が悪いのであれば、調べる前に、まずは動物病院へ行ってください。
ネットで得られる情報は、ほとんどが素人によるものです。
獣医さんなどのプロの情報であっても、実際に具合の悪い愛犬を診察しているわけではありません。
書いてある情報に当てはまらない場合もあるのです。
また、SNSなどで質問をすると、すぐに回答が返ってきますが、それを鵜呑みにしてはいけません。
みなさん、心配して答えてくれているのですが、その答えはその飼い主さんの答えであり、あなたの愛犬の答えになるとは限りません。
犬によって体質や性格、生活環境や食生活など、みんなバラバラです。
人に聞くことで、気持ちが落ち着くのは分かります。
でも、自分の愛犬と他の犬が同じとは限らない、ということを忘れないでいてください。
そして調べている間に、急変することがあるかもしれません。
もし、そのまま命を落としてしまったら…。
後悔してもしきれないですよね。
そうなる前に、まずは動物病院を受診する。
そのあとから、調べれば良いですし、わからなければ獣医さんに聞けば済むことです。
大切な愛犬を守る為に、この約束は必ず守ってくださいね。