植物セラピーは愛犬の心を癒すツールです
植物セラピーって聞いたことありますか?
植物セラピーにも様々なものがあります。
例えば一番よく知られているのはアロマセラピー。
精油という芳香成分(香りの成分)を抽出したもので、様々な心と体の状態に合わせて利用することができるものです。
そしてハーバルセラピー。
これは植物を煮だしたり、粉末にしたりして食事や外用として利用できるもので、アロマセラピーと違うところは香り以外の成分も取り入れて利用ができるというものです。
良く使われるのはハーブティーやハーブの粉末でしょうか。
最後にフラワーセラピー。
これは主にフラワーエッセンスというお花のエネルギーを転写したものを服用したり、外用したりします。
アロマセラピーやハーバルセラピーのようにその植物の成分を取り入れるのではなく、その植物の持っている独自のエネルギーを利用します。
今回ご紹介するのは3つ目のフラワーセラピーである「フラワーエッセンス」です。
その中でも有名なバッチフラワーレメディをご紹介します。
バッチフラワーレメディ(エッセンス)って何?
1936年に英国の医師、細菌学者、病理学者、ホメオパシー医でもあったエドワード・バッチ博士によって完成された自然由来のセラピーです。
このセラピーは38種類自然のものから作られたシングルエッセンスボトル38本とその中から5種をブレンドしたブレンドエッセンスボトル1本があります。
このエッセンスの中から、自分の感情や状態に合ったエッセンスのボトルを選び服用することで、心のバランスを本来のバランスが取れた状態に戻るサポートをしてくれるというもの。
人の持つ様々な感情、怒り、不安、悲しみ、嫉妬、無気力、などのネガティブな感情に対応するボトルが38種類あり、今の自分の感情に合うものを選んで飲むことで、心のケアをしていきます。
例えば、ショックなことがあってなにもやる気が起きない、立ち直れない。
そんな状態の時に、【ショック】【やる気がない】の指標を持つフラワーレメディを選んで飲むと、少しずつ前向きに考えられ事実を受け止めることができるようになったり、気力が出てくるようになります。
ペットロスで苦しんでいる人や、しつけで悩んでいる人にも良いサポートになってくれるものです。
このように、心の状態に作用するものなので、人だけでなく犬にも利用することが可能です。
フラワーエッセンスはお薬とは違い、治すもの、治療するものではありません。
また、体に作用するというのではなく、マイナスな感情に傾いてしまった心の状態を、いつものバランスの取れた心に戻すサポートをしてくれるのです。
犬の心を癒すフラワーレメディ
では実際に、犬にどのように使えるのか説明しましょう。
例えばトラウマがある犬の場合。
過去に人によって嫌な思いを受けたことがある犬などは人に対しての警戒心が強くあります。
吠えたり噛むような攻撃的な態度をとる子も中にはいるでしょう。
そんな犬には時間をかけてゆっくりと接することももちろん重要ですが、そこに傷ついた心を和らげてくれるフラワーエッセンスを取り入れてみることで、心の緩和が早まると考えられます。
怖かったものが気にならなくなったり、嫌だったことが攻撃するほどでもなくなれば、目に見えていた行動が変化していきます。
実際に、トラウマのある犬に使った例を挙げましょう。
リードなどのひもを怖がる犬がいました。
お散歩のリードだけではなく、ベルトや普通の紐をみると、目をキュッと閉じて腰を引きながら逃げます。
明らかにひも状のものに恐怖を抱いています。
この時にバッチフラワーレメディの中から、トラウマの緩和、恐怖心を和らげる、環境に対応する、といった指標のレメディを選び飲ませたところ、少しずつ変化が見られ、最終的に紐に対する恐怖心が緩和されました。
バッチフラワーレメディを飲ませただけではなく、もちろん、物理的に恐怖心を和らげるトレーニングもしています。
物理的なトレーニングと心のケアを併用することが大切なのです。
犬へのフラワーレメディの利用方法
では実際に犬への利用方法はどのようにしたら良いのでしょう。
フラワーレメディには38種類とブレンドが1種類あるとお話しました。
ですがすべてのボトルを購入するのは大変です。
まずはオールマイティに使えると緊急用のレメディ、【レスキューレメディ】から始めてみることをお勧めします。
レスキューレメディーは5種類がブレンドされたもので、緊張やパニック、不安、恐怖などを感じているときに与えます。
苦手な病院へ行く前、お散歩の前などに飲ませてあげるのも良いです。
レスキューレメディは緊急時用のものなので、感情が根深いものなどには1本ずつ対応したボトルを選ぶ方が良いでしょう。
レスキューレメディは1回4滴を犬に与えます。
飲み水やご飯などに垂らして与える、または飼い主さんの手に付けたりおやつにしみこませて与えるなどの方法です。
回数は必要だと感じたときに与えれば良いです。
感情が根深いものや、パターン化してしまっているような場合は、今の感情や状態に合わせて1本ずつ選択をして与えた方が良いです。
その場合は、1度に6~7種類までのボトルを選んでそれぞれ2滴ずつ飲み水などに入れて与えます。
1日4回以上(朝、昼、夕、就寝前など)を目安に毎日続けます。
複数のボトルを選ぶ場合は、バッチフラワーレメディのカウンセラーや販売店等に相談をした方が良いでしょう。
38種類の中からピッタリのものを選ぶのは初めは難しいからです。
ひとまずフラワーレメディを使ってみたいと思った人は、レスキューレメディから始められる方が良いでしょう。
もちろん、自分自身も利用できるので一緒に使ってくださいね。