今の日本は、子供の数よりもペットの飼育頭数が多いと言われています。
それだけペットが身近な存在になったと言えるのではないでしょうか。
でもその反面、飼い始めたは良いがしつけができなくて困っていたり、手に負えなくなって手放す人も多くなっています。
なぜそのようなことが起こってしまうのか。
犬を飼うということがどういうことなのか。
犬を飼う前に、犬を飼い始めた人に読んでいただきたい。
犬と人が上手く暮らしていくためには何をすればいいのか
「子は親の背中を見て育つ」
子育てでよくきく言葉ですね。
日頃の生活態度、人との接し方など、知らず知らずのうちに子供はそれを見て学習をしています。
逆に、「親の顔が見てみたい」もありますね。
しつけだけではなく、実は日頃の何気ない行いが反映されています。
人の場合は「人の振り見て我が振りなおせ」とできますが、いろいろ吸収する小さな子供にはそうもいきませんね。
だからこそ、家族がしっかりしなくてはいけないんです。
今の話は人間だけに限ったことではありません。
実は犬にもそれが言えること。
いまや「犬は家族」です。
昔のように、犬は犬、という人よりも、我が子と同じと考えている人が多いのです。
それは喜ばしい事であると同時に、人間側の対応が問われてしまう部分でもあります。
しつけは飼い主の義務です
子供の場合、しつけはしっかりとします。
それは大人に成長するための必要なことだから。
社会に出て、ちゃんと生きていくために必要だから。
小さいとはいえ、ちゃんと言った事は理解できます。
でも、犬の場合はどうでしょう。
しつけ、きちんとできていますか?
甘やかすだけではないですか?
人間の子供のように、言葉は通じません。
そして、社会に出て自立するということも犬にはありません。
だから、しつけなんてしなくてもいいや。
かわいいだけでいい。
そんな風に考えている飼い主さんもいるのではないでしょうか。
でもそれは、間違っていますよ。
人間社会で生きていくルールを教える
犬にも人間社会で生きていくルールを教えなくてはいけないのです。
芸を覚えさせるのとは違います。
人と共存するためのルールです。
このルールがあることで、犬も人も穏やかに楽しく暮らしていくことができます。
でも、それがないと、犬は突然、思わぬ行動に出ることもあるのです。
- 突然噛む様になった
- 吠えるようになった
- 他の人や犬を怪我させてしまった
そうなってしまった時、それは犬のせいでしょうか。
犬のことは飼い主が責任を持つ
元々の気質的なものはあるかもしれませんが、人間と共存していく上で必要なことを教えましたか?
犬を家族に迎えるという事は、その犬の犬生の責任を持つということです。
その犬が穏やかに、楽しく暮らしていけるかは家族である、人間次第。
飼い主がしっかりとその事を意識していく事は大切なのです。
だからと言って、厳しいしつけが必要だというわけではなく、してはいけないことはきちんと「いけない」と教えること。
一度でできないこともたくさんあると思いますが、わかるまでちゃんと教える。
そして、教えている人の気持ちがぶれないこと。
実はこの、飼い主の気持ちが犬に大きな影響を与えています。
このことについてはまた次回に。