大切なペットだからお別れをきちんとしたい
必ず訪れるお別れの時。
大切な家族だから、きちんとお見送りをしたいと思う人は多いでしょう。
でも、いざその時が来たら、どうしたらいいかわからない。
そんな人もいるのではないでしょうか。
大切な子だからきちんと送ってあげたい。
そのために必要なことを【準備編】、そして今回の【お別れ編】としてお伝えしていきます。
【準備編】 ペットのお見送りで慌てないために知っておきたい知識
ペットの火葬はどこでお願いすればいいの?
ペットが亡くなった時、一番先に手配をしなければいけないのが火葬です。
前回の【準備編】でも書きましたが、 ほとんどの場合すぐに火葬はできず、予約をする必要があります。
ではどこに予約をすればいいのでしょう。
火葬をするのは斎場だけではありません。
いろいろな方法があります。
どんなところがよいのかのポイントを交えながらいくつかご紹介します。
1.市区町村の公営の火葬場
居住している都道府県や各市区町村などでも、火葬をしてくれることがあります。
できるかどうかは行政の方針や施設によっても違うので、確認をする必要があります。
ちなみに、筆者の住んでいる市ではペットの火葬は行えませんでした。
ですが、お隣の市では可能ということで、やはりそこの行政の方針が大きいのかなと思います。
また、火葬方法も様々で、
・個別に火葬をしてくれる「個別葬」
・合同で火葬をする「合同葬」
などがあります。
お骨の扱いも返してくれるところ、返してくれないところがあったりと様々です。
そのあたりのところは、予約をする前にしっかりと確認を取るべきでしょう。
どちらかというと、しっかりとお別れの儀式をするという感じではないように感じます。もちろん、その施設に寄るので一概には言えませんが。
ただ、役所管轄で行っているものなので、安心感はあるかもしれません。
また費用も、民営の火葬業者よりは安価な設定が多いようです。
ご自分の居住地域で火葬を行っているかの確認は、役所などに問合せをすると教えてもらえます。
2.民営の火葬場
民営の火葬業者はとても多くあります。
その多さで、どこを選んだらよいかで迷う人もいるでしょう。
民営の火葬業者は大きく分けると
・火葬場に出向いて火葬する
・車などで近所に出張してもらい火葬する
という方法があります。
<火葬場へ出向いて火葬する>
火葬場に出向くものは、人の火葬と同じように、火葬場へペットを連れていき火葬してもらいます。
事前に個別で火葬するのか、他のペットと一緒に火葬をする(合同葬)のか、また立ち会いができるのかなどを確認しましょう。
お骨の扱いについても様々で、きちんとお骨上げをさせてくれるところもあれば、すべて業者任せのところもあります。
必ず予約をする前に確認ををとるようにします。
料金は大体、ペットの重さにより変わってきます。
またオプションで棺や骨壺が選べたり、業者によってさまざまなオプションが用意されています。
<出張をお願いして火葬する>
出張の火葬ですが、火葬炉が車にセットされていて、自宅などで火葬をしてもらうものになります。
近くに火葬場が無かったり、行く時間がない人などに利用されているようです。
住宅の密集地や車を停めるスペースがないところは、少し難しいかもしれませんね。場合によっては業者が管理している敷地まで出向いて火葬をする場合もあるようです。
火葬ができる車の場合、火葬中に周囲が気になってしまいそうですが、パッと見た感じでは普通の車の様に見えます。
車体にも社名などの記載が無かったりと、配慮している業者もあるようです。
料金は出張料などが入る場合もありますが、基本はペットの重さにより料金が変わります。
また、火葬炉の大きさがあるため、大きなペットの場合は受付ができない業者もありますので確認をしましょう。
火葬にかかる時間は大きさなどにもよりますが、大体1時間~3時間ほどのようです。
火葬業者を選ぶ際に気を付けたいポイント
どちらの火葬にしても、選ぶ際に気を付けたいポイントがあります。
火葬業者を選ぶ際に、参考にしてみてください。
1.火葬の方法(個別・合同・立合いなど)
施設に出向くのか、出張をお願いするのかをまずは決定しましょう。
また、立合いができるのか、できないのかなどの確認も必要です。
しっかりと家族と話し合って決めてください。
2.火葬の料金(オプションなどの有無)の明示
どの方法にするかを決定したら、業者を探しましょう。
その際に、料金が明確に提示されているかをしっかりと確認します。
業者によってはオプション料金を細かく設定していたり、逆にセットやパックとしてオプション込みの料金設定にしているところもあります。
棺や骨壺などが別料金のところもありますので細かく見ていってください。
3.遺骨の返却の有無
基本的には、遺骨は返却されます。
希望者には業者で遺骨を引き取ってもらうことができるところもあります。
その際は料金設定などが明示されていますので、確認をしてください。
4.業者の口コミ(お客様の声)
業者を選ぶ際に、一番注意してみてほしいポイントは口コミです。
HPなどを見ると「お客様の声」などとして、その業者で火葬を行った人の口コミや評価が掲載されています。
また、【(業者の名前)+ 口コミ】などとインターネットで検索をすると、実際に利用した人のブログなどの記事が出てくることもあります。その場合は、そういった個人のブログを参考にしてみると、実際の評価がわかりやすいです。
スタッフの対応はどうだったか、料金はどうだったか、トラブルなどはなかったのか。
そういったことを利用した人の情報を得ることは大切です。
5.最終的に家族で納得できるか
最後に、家族みんなが納得しているか。
大切な家族のお見送りは、心を込めて行いたいですよね。
家族みんなが納得して、しっかりとお別れができる環境なのかというのは大切なポイントです。
しっかりと話し合って決めましょう。
まとめ
「準備編」「お別れ編」と2回に分けてペットの葬儀に関してお届けしました。
読んでいてお分かりいただけたかと思いますが、いろいろと調べたりすることが意外と多いのです。
お別れをする時が来たら、バタバタとするよりも、前もってある程度調べ物を済ませておくことで落ち着いて悲しみに浸ることができます。
生きているうちから縁起でもない。考えたくない。
そう思うかもしれませんが、必ず訪れるその時のために、知っておく事だけでも大切なことではないでしょうか。
筆者も初めて愛犬を見送った際に、あれもこれもと調べ物をしてとてもバタバタした記憶があります。
最期の時を一緒に静かに過ごすためにも、前もってできる事前準備はしておきたいですね。