家庭犬のしつけ方講座ベーシックコース 第1回・2回【参加レポート】

本当に「犬を理解している」飼い主になるために必要なこと

公益社団法人 日本動物病院協会主催の「家庭犬のしつけ方講座ベーシックコース」第1回目と2回目に参加してきました。
東京の会場は日本獣医生命科学大学。

ベーシックコースは全4回で構成されています。
ですが、各回の単発での受講も可能となっているので、興味のある分野やさらに深く学びたい部分だけでも大丈夫です。

さて。
今回参加してきた講義内容は

第1回目:犬との暮らし方学
    講師:家庭犬しつけインストラクター 矢崎 潤 先生

第2回目:犬の飼い主学
    講師:獣医師 水越 美奈 先生

1講座4時間(休憩あり)ですが、あっという間に時間が過ぎてしまうほど、内容が濃く面白い講義でした。

筆者が感じたこと、学んだことを交えつつそれぞれの回のレポートをしていきます。

第1回 犬との暮らし方学

第1回「犬との暮らし方学」

講師はJAHA認定家庭犬しつけインストラクターの矢崎潤先生。
お話は面白く、時に笑い、時にうるっとしながら聞き入ってしまいました。
犬に詳しくない人にも伝わりやすい話し方で、スッと頭の中に内容が入ってきます。
また講義はスライドや動画などもあり、目で見て理解しやすい仕組みになっていました。

さて。
みなさんは「犬との暮らし方」って、考えたことはあるでしょうか。

私たち一般の飼い主は犬の知識をそれほど多く持ってはいません。
犬種によってその生態や本来備わっている能力の違い、特徴などをきちんと理解している人は少ないでしょう。

犬を家族として迎えるときは、ペットショップなどで「かわいい」という理由で購入することが多いのではないでしょうか。
購入する基準として、「この犬の特徴はこうだからうちの家庭には合っている」
なんて考えて購入する人は滅多にいないでしょう。

「かわいいから」だけで犬を迎えてしまうと、

「こんなはずじゃなかった」
「こんなことをするとは思わなかった」
「思ったより大きくなってしまった」
「毛が抜けて手がかかる」などなど。

後で後悔をすることに、そして犬も不幸になってしまいます。
もし犬を迎える前に「犬の特徴」「犬の生態」「犬の本能」などを知っておけば、自分の家に合った飼い方ができる犬種を選ぶことが可能になるのです。

「犬という動物について理解すること」

これが大切なことだと矢崎先生はお話されていました。
家庭に入った犬たちの困った行動は、人から見れば迷惑な行為でしかなくても、犬からすればそれは犬としての行動なのです。

犬と人が暮らすうえで、犬がなぜその行動をするのか、それを止めてもらうには人は何をすればいいのか、ということを考えなくてはいけません。

講座では良くある犬の困った行動についてのレクチャーもあります。

なぜ犬はその困った行動をするのか。
その理由は何なのか。
そして、飼い主は何を犬に教えればいいのか。

ただしつけやトレーニングをすれば良いというのではなく、そこになぜそれをすればいいのかの理由が分かることで効果を発揮するのです。
矢崎先生の分かりやすいお話だけでなく、動画で犬のトレーニングを見ることができるのでより理解しやすいでしょう。
正しいことを犬に教えることが、大切な愛犬と共に楽しく暮らすことの秘訣です。

犬の持つそれぞれの特徴、効果的なトレーニングの仕方などもしっかり学ぶことができる内容でした。
これから犬を迎えようとしている人、犬の困った行動で悩んでいる飼い主さんにはぴったりの講座です。

第2回「犬の飼い主学」

講師は獣医師の水越美奈先生。
少し難しい内容も分かりやすく、楽しいお話で、うんうんと頷きながら前のめりで聞くことができました。
特に獣医さんならではのお話は、一般の飼い主や犬に関わるお仕事などをしている人にはとても興味深いものとなるでしょう。

水越先生の講座は「犬に関わる法律」からお話が始まりました。
いわゆる動物愛護法といわれる法律、みなさんは読んだことあるでしょうか。
「法律」と聞くと難しそうで読んでもよく分からない、なんてイメージを持たれているかもしれません。
実際に読んでも全く分からないものもありますが、動物愛護法は比較的、理解しやすい内容だと思います。
また、動物を飼っている人、そして動物と関わる仕事をしている人には、目を通してほしい内容です。
法律の中身を教えてもらえる良い機会になりました。

法律でも定められているように、犬を飼うということは、責任をもつということにもなります。
その責任を、私たちはきちんと果たせているのでしょうか。

社会に対しての責任だけではなく、犬に対しての責任も忘れてはいけません。
適切な環境での飼育、適度な運動、健康管理、栄養のある食事、安全な休息場所。
それらを飼い主が犬に与えること。
当たり前のようでいて、できていない人もいるのです。

種の違う犬という生き物に対して、そのニーズに応えることができているか。
きちんと安全な食事を与えていますか?
犬に与えてはいけないもの、気を付けなくてはいけないものもあります。
日常でそれらを犬の口の届かないところに置くことも、飼い主の責任ですよね。
講座ではこれらの犬にとっての危険な物質についてお話があり、とても勉強になりました。

また愛犬の身体のことは理解していますか?
なぜ不妊去勢手術が必要なのか。
なぜワクチンを打つのか。
そしてフィラリアや歯周病など、飼い主が知っておきたい知識はたくさんあるのです。
獣医師の先生ならではのお話と、 普段では見られないスライドや動画なども見ることができるこの機会は、本当に貴重です。

健康で長生きしてもらうためには、健康管理が必要です。
でも犬も人と同じように年を取り、シニア犬になっていくと、今までできたことができなくなってきたり、様々なケアが必要になってきます。
年をとっても大切な愛犬が穏やかにストレスなく暮らせるように、飼い主にできることはたくさんあると改めて学ぶことができました。

年を取ったからと悲観するのではなく、若いうちからできること、シニアになってからでもできることを実践していくことが犬のためになるんですね。
筆者の愛犬も12歳のシニアです。
老いを悲しむのではなく、今できること、犬にとって何が楽しいか、何が心地よいかを考えること。
長生きしてもらうためのとても大切なことを学ぶことができました。

愛犬に元気で長生きしてもらうために、愛犬がストレスなく安全に暮らしていけるように、飼い主さんが学ぶべき内容でした。

こんな方にお勧めの講座です

全4回の講座の前半2回を受講し、とても内容の濃さに驚きました。
先生方のお話には、しっかりとした実績と経験による内容、そして犬への愛が溢れています。
しあわせな犬としあわせな飼い主が増えるように。
そんな思いを感じます。

ちょっと難しそうだなと受講を躊躇している一般の飼い主さんも、是非受講してほしい。

なるほど!
そうだったんだ!
なんだそんなことだったのか!
知って良かった!
よし、帰ってすぐにやってみよう!

学んだことをすぐに実践したり、対応したりすることができる内容です。
もちろん、分かりやすく楽しいのもおすすめポイント。
筆者自身も、ある程度犬の知識はあるつもりでいましたが、さらに深く学ぶこともできる内容でした。

ぜひ、こんな方々は受講をされてみてください。

・これから犬を飼う人
・犬を飼って困った行動に悩んでいる人
・犬に関わるお仕事をしている人
・動物の保護や愛護に関わっている人

家庭犬のしつけ方講座ベーシックコースは全4回ですが、各回の単発受講も可能です。
また、毎年同じ時期に開催しているので、今回受講できない人も来年以降、受講が可能となっています。

東京開催は

8月24日(土)第3回目「犬の行動学」(犬のボディランゲージって?)
8月25日(日)第4回目「犬のトレーニング学」(しつけのポイントお悩み解決法)

大阪開催は第1回目から受講が可能ですよ。

8月4日(土)第1回目「犬との暮らし方学」(愛犬のこと穂jン等に理解している?)
8月5日(日)第2回目「犬の飼い主学」(元気で長生き!健康管理)
9月7日(土)第3回目「犬の行動学」(犬のボディランゲージって?)
9月8日(日)第4回目「犬のトレーニング学」(しつけのポイントお悩み解決法)

講座の詳細、お申込み等は下記の公式ページよりご確認ください。

JAHA(公益社団法人 日本動物病院協会)
家庭犬のしつけ方講座ベーシックコース

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