全てを受け入れる覚悟で「この子を笑顔にしてあげたいね」

ほごイヌゴト
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デイジーちゃんを迎えてから困ったこと、良かったこと

- - 「この子を笑顔にしたいね」って素敵です。
では、実際にトライアルから家族になって、困ったことや良かったことなど教えてください。

横尾さん : デイジーって名前は、娘が着けたんです。
花言葉が(無邪気)って言うんですって。
初めて会ったときに、本当に無表情だったので、花言葉のように笑ってくれると良いねって。

トライアル期間にこちらの方で健康診断をさせてもらおうとお願いしてたんですね。
で、病気があっても必ず飼うっていう約束で。
私の方で病気があることを理由にはお返ししないっていうことも伝えて。
もうずっとこの子と一緒にいようと思ってたんで。
で、病気があるならあるのを分かったうえで、正式に迎えようと思ってたんです。

避妊手術は終わってましたが、健康診断っていうちゃんとしたデータを出すようなものはやってなかったような感じです。
フィラリアの検査とかね、そういうのはされていたみたいなんですけど。
一度ミントを見ていた先生にちゃんとそのミントと同じ検査結果のデータが見たいと思ったんです。

- - なるほど。健康診断をしたうえで、全てを受け入れる覚悟をし、一緒に歩んでいくということを決断をされていたんですね。

横尾さん : デイジーを迎えて困ったことですよね。
良く歩くし、まったく吠えない、声を出さない大人しい子ですって譲渡してくれた方に言われたんですけど、ものすごく吠える(笑)
安心しててそういうことを気にもしてなかったら、留守中、ちょっと買い物に行っただけで、ものすごい吠えてるっていうのがあって。
ちょっと吠えは困るなって、思ったんだけど。
でも、吠えるっていうことやいろんな理由もあるけど、トライアルから戻ってくる子がいるってことも知ってたので、それはどうなんだろうって。
吠えるって不安はありましたが、どっちにしても正式に迎えたいと。
この子以外はいないと思って、迎えましたね。
しつけとかそういうことを前の犬には病気で出来なかったので、これから迎える子にはちゃんとそういうトレーニングとかもやらなければいけないなぁって。
お散歩とかもちゃんと行くんだろうなぁみたいな。ほんと、初めて犬を飼うような気持ちで迎えた子でした。

- - デイジーちゃんが吠えることに対して、何か対策などはしましたか?

横尾さん : 留守番中の吠えは飼育の本に書いてある通りとか、トレーナーさんに相談したりとか、いろいろやってみました。
9月にデイジーを家に迎えて、年末くらいには吠えなくなったんです。
それで割と仕事とかにも行けてたので良かったんです。
でも、震災の後からまた吠えるようになってしまって。
友人のトレーナーさんにしばらく通ってもらったんですけど、あんまり改善されなくて、長時間外出するときは実家に預けるようにしました。
短時間だったら別に待てるようにもなったり、最近、シニアになってちょっと寝て待ってたりするようなことができるようになってきたみたいです。

デイジーちゃん

- - 犬を迎えて困る事のひとつに吠えることってありますよね。
それを放置するのではなく、トレーニングやそのほかの方法で改善していくって大事なことですね。
では、デイジーちゃんを迎えて良かったことなどのエピソードを教えてください。

横尾さん : 保護犬だからってことはないのだろうけど、犬は暖かいなっていうのをまた教えてもらいました。
犬がいるから旅行に行ったり、長時間の外出を避けるとか制限することもあるけど、家族で協力してローテーションで留守番をするとかね。
不便と感じるところもあるけど、それ以上に犬がいる暮らしっていうのは暖かいなあって。

デイジーが最初に来た日は、あまり構いすぎると緊張するかなと思ったので、あんまりかかわらない、興奮しないように、慣れるまでは抱っことかも抑えようと思ってたんですよ。
夜寝る時に布団敷いていたら、用意してあったデイジー用のベッドが自分のベッドだってすぐ分かったみたいで、自分で入って静かに寝てたんですよね。
でも2日目になったら、夜こそこそこそって部屋に覗きに来るようになって、気が付いたら私の布団の端っこに顔だけちょこっと乗っけて(笑)
こっちおいでって言いたいのを我慢して、デイジーが自分からちゃんと来てくれるまでは待とうと思いました。
3日目の時はちゃんとお布団の上に乗って寝てたんです。
ちょっとずつデイジーが距離を縮めてくれたんだなぁって。
保護犬って基本的には大人になった犬の方が多いと思うんですよ。
それでなのか、犬たちもなんかこう自分たちで心を開いて良い人かどうかっていうのを見極めているような気がするんです。
例えば、心を開いてまた離れちゃうんじゃないかとか、そういうのをいろんなお家を経て経験してるし、このうちは自分のお家じゃないんだってことを保護犬たちは理解してるのかなと思って。
自分から距離を縮めようとか、犬たちも努力しているような気がします。

- - 距離を縮めるのをデイジーちゃんのペースに任せてあげたんですね。
少しずつでも近づいてきてくれたときって、本当に嬉しいですよね。

横尾さん : そうですね。仔犬から育てていく楽しさももちろんあるんだけど、心も体も大人になった犬たちと接していくと人も一緒に成長できるような気がするし、犬たちが変わろうとしている姿が私にはわかるんですよ。
保護犬たちってどこか役に立ちたいっていう気持ちも強いような気がします。

ほごイヌゴト
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この記事を書いた人
inugoto...編集部

INUGOTO...編集部です。
様々なイベント、セミナー、お出かけスポットの紹介や、犬にまつわるコラムなどを執筆しています。
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