もう一頭家族を増やそうかな?それは誰のためですか?
犬を1頭飼っている人は大抵一度は考えたことがある多頭飼い。
たくさんのワンちゃんと一緒に住んでいる人や、公園やお散歩で楽しそうに2匹で遊んでいるのを見たりするともう1頭いてもいいかな、なんて考えます。
実際に2頭以上犬がいるお家では、犬同士で仲良くしているほほえましい姿を見て癒されたりしています。
筆者ももう一頭いたらもっと楽しいだろうなと考えたことがあります。
ただ、そこでもう一頭迎えるという事をしなかったのにはいくつか理由があるのです。
もし、その理由にひとつでも当てはまるのであれば、多頭飼いは止めた方が良いかもしれませんよ。
多頭飼いをしたいと思ったときに可能か判断する基準

まず、多頭飼いはメリットもたくさんありますが、飼い主の負担が増えることは言うまでもありません。
楽しいやかわいいだけでは済まされない、現実があるわけです。
次の項目に当てはまるかチェックしてみてください。
- 今いる子のお散歩時間がとれない時がある
- 病院代が結構かかって大変
- お世話の時間に手がかかって大変
- ご飯代もかかって大変
- 忙しくてなかなかかまってあげる時間がない
- 愛犬が他の犬と仲良くできない
- 愛犬が臆病
- 愛犬が他の犬に対して攻撃的
- 愛犬がいつもべったりくっついて離れない
どうでしょうか?
当てはまるものはありましたか?
このチェック項目のどれも、多頭飼いをしない方が良い判断の基準になります。
お散歩やかまってあげる時間がとれないのであれば、2頭いたところでその穴埋めはできません。
病院代やご飯代は当然のことながら1頭の倍以上かかります。
トリミングが必要な犬種なら、トリミング費用も倍です。
また、犬の性格によっては他の犬がいることでストレスになる可能性もあります。
特に臆病な子や他の犬に対して苦手意識がある子は、相当なストレスがかかります。
いつもべったりくっついている子は、家族の愛情を独り占めしている状態です。
そこに愛情を分け与える対象が来た場合、やはりストレスを感じるか悲しみや落胆をするかもしれません。
よく、一人でお留守番が寂しそうだから…。
という理由で多頭飼いをしようと考えている人がいます。
でもちょっと待ってください。
その寂しそうというのは、本当に犬が感じていることですか?
お留守番をさせて申し訳ないという気持ちで、もう1頭いたら良いかなと考えているのではないでしょうか。
もしかしたら、犬は一人で留守番している方が気が楽なのかもしれません。
実際に犬に本当の気持ちを聴いてみないとわかりませんが、安易にもう1頭いれば寂しくない、という考えは止めましょう。
それよりも、早く帰ってきてくれた家族と少しでも長い時間遊んだり、側にいてくれた方がよっぽど良いのではないでしょうか。
多頭飼いをするのなら自分のキャパシティと愛犬の性格を知ること

でもやっぱりもう1頭迎えたい。
そう思うのであれば、覚悟を決めてください。
何があっても手放さないこと、投げ出さないこと、あきらめないこと。
そして迎える前に必ず、自分のキャパシティを確認する。
体力面、金銭面で本当に2頭の世話ができるのか。
そして愛犬の性格をしっかりと把握すること。
新しく迎えた子と仲良くしてもらうために、できる限りのことをする。
ブログやSNSでみるように、仲良くくっついて遊んだり、寝たりすることがないかもしれません。
中には多頭飼いでもあまり仲良くできない子もいます。
仲良くしている理想は理想であって、実際はそうならないかもしれないという事を覚えておきましょう。
もし、そうなってしまってもあきらめずに2頭に同じ愛情を注ぐこと。
時間が経てば仲良くできるようになるかもしれません。
とにかく、多頭飼いをするのは誰のためなのか。
そして本当にできるのかを今一度しっかりと考えましょう。
大切な家族が増える喜びは本当に嬉しいものです。
そのために、誤った判断をしないようにしましょうね。