飼い主さんの優しい手で愛犬をマッサージしてみよう
犬にマッサージ?
そんなこと必要なの?
犬じゃなくて私がマッサージしてほしいわ!
そんな声が聞こえてきそうですね。
犬にマッサージ。
ちゃんとあるんですよ。
マッサージと言ってもいろいろですが、人の体の不調を癒すように、犬の体の不調を整えるマッサージもあれば、心と身体の全体のバランスを取るマッサージやスキンシップに近いものもあります。
一言でマッサージと言ってしまうのはちょっと伝わらないかもしれません。
でも、犬にとってマッサージというものは、大好きな飼い主さんを独り占めできる時間でもあります。
犬にとっても、飼い主さんにとっても大切なスキンシップができる時間。
飼い主さんの優しい手で撫でられたり、押されたり、引っ張られたり、いろんな方法で体を整えていく。
飼い主さんの愛情もまた、その手を通して犬に伝わります。
犬にとっても、飼い主さんにとっても幸せな、至福の時間になるんです。
犬とスキンシップを取ることで幸せホルモンと言われる【オキシトシン】が発生します。
オキシトシンがでることで、お互いが心地よく感じるんですよ。
スキンシップは積極的に行っていきたいですね。
マッサージってどんなものがあるの?
基本的なマッサージとしては、ツボや経絡、筋肉などを刺激したりやわらげたりするもの。
人と同じものですね。
とはいえ、体のつくりは人と犬とでは違うため、犬に合わせた場所をマッサージすることが大切です。
また力加減なども人間の様に、強い弱いと言えないので加減を見る必要もありますね。
他には、撫でるようにする方法もあったり、器具などを使ってする方法もあります。
いろいろな協会や講座があるので、気になったものを試してみるのも良いかもしれません。
でもね、先ほども書きましたが、マッサージをすることが大切というよりはスキンシップがポイントなんです。
オキシトシンが出ることで、おのずと心と身体のバランスが整っていきます。
マッサージは難しそう?
どうしてもマッサージというとツボとか経絡とか、ちょっと難しく感じますよね。
覚えるの大変そうだし、手技とかなんか大変そう。
上手くできないかもしれないし…。
なんてちょっと敬遠してしまう人もいるのでは?
マッサージと言っても、本格的なものもあれば、誰でも簡単にできるものもあります。
まずは簡単にできるものから取り入れて、自分でできそうだなとか、楽しいなと思えたら本格的に学ぶと良いでしょう。
次に簡単な方法をお伝えするので、まずはそこからチャレンジしてみましょう。
愛犬のマッサージをしてみよう!
さぁでは実際にマッサージをしてみましょう!
と言っても、本格的なものではなく、飼い主さんの優しい手を使ってワンちゃんが気持ちよいと感じるところを撫でるだけ。
例えば、ワンちゃんが気持ちよい感じる場所は
・耳の付け根あたり
・首の後ろあたり
・足の付け根あたり
ワンちゃんの耳は良く動きます。
意外と凝っていることがあるんですね。
お耳の付け根あたりをクルクル動かしてみたり、嫌がらなければ軽くお耳を引っ張ってあげる。
気持ちよさそうにしていたらOKです。
大好きな飼い主さんをずっと見あげている首も、やっぱり凝りやすい。
首の後ろ側をゆっくり撫でてあげたり、首の後ろの皮をつまめるのであれば、軽くつまんで上に少し持ち上げてみる。
ワンちゃんによっては首の皮が硬くてつまめない子もいます。
そういう子は無理せずに撫でるだけにしましょう。
足の付け根あたりはワンちゃん自身で掻いたり舐めたりすることができにくい場所。
ブラッシングなどをしても気持ちよさそうにする場所でもあります。
また足は良く動かす場所なので筋肉などが硬くなっているかもしれません。
こちらもゆっくり優しく撫でてあげましょう。
お腹を撫でられるのが好きな子は、おへそのあたりを優しくくるくる撫でてあげるのも良いですね。
これらの場所はいろいろなツボや経絡がある場所でもあります。
どんな良いことがあるのかは、マッサージセラピストの方や本などから学んでみてくださいね。
マッサージは優しく楽しくリラックスして
全ての犬に言えますが、嫌がる場合はその場所は避けてください。
マッサージは無理にするものではありません。
また「よし、やるぞ!」と気合いを入れて(笑)するものでもないんですよ。
お互いがリラックスしている時にするのが一番効果的。
時間も長くすればいいというものではなく、ワンちゃんが気持ちよくしている間だけで良いのです。
飼い主さんの気持ちもマッサージをするときにはポイントになります。
飼い主さんがイライラしていたり、落ち込んでいたり。
気分が乗らないときなどはマッサージをしないほうが良いでしょう。
犬は飼い主さんの気持ちを敏感に感じ取ります。
ネガティブな感情の時は、犬も遠巻きに見ていたり撫でようとしたら逃げることもあります。
言葉が話せない分、飼い主さんのムード(気分)を見極めているのです。
人の場合もそうですが、心ここにあらずの時や、イライラしているときにマッサージをしてもらっても、気持ちよく感じることは無いですよね。
また、マッサージするよ、という時間を作るのではなく、日常的にリラックスしている時に撫でるようにしていく方が良いでしょう。
不思議とワンちゃんは、よし!マッサージするぞ!という飼い主さんの気持ちを察して逃げたりすることがあります。
気合は入れなくて良いんです。
いつものリラックスタイムにちょっとプラス。
そんな気持ちでマッサージを取り入れてみてくださいね。