【犬猫の殺処分】あなたは真剣に考えたことはありますか?殺処分すべきという人の意見とは

殺処分に賛成?反対?その理由は何ですか?

この記事のデータは、ライフプラン相談、 保険相談サービス「ほけんROOM( https://hoken-room.jp/ )」を運営する株式会社Wizleapが2020年1月にユーザーからの調査データに基づき公表しているものです。

【調査概要:犬の殺処分に関する意識調査】
▪️調査日程 :2020年1月20日~2020年1月22日
▪️調査方法 :インターネット
▪️調査人数 :1053名

ほけんROOM【 https://hoken-room.jp/pet/7946 】より引用
ほけんROOM【 https://hoken-room.jp/pet/7946 】より引用

調査対象の方の約4割が犬、猫を飼育しています。

あなたはペットの殺処分について、賛成ですか?反対ですか?それとも考えたこともありませんか?

昨今、ペットの殺処分についていろいろな意見が交わされるようになってきました。多くの人たちが、今の現状に関して興味関心を持つようになったことは良いことでしょう。現に、殺処分を減らす取り組みが各地で行われ、ひとりひとりの意識も変わってきています。ですが、その裏で新たな問題が増えていることも多々あるのです。

例えば、殺処分を減らすために動物愛護・保護団体などが動物を受け入れています。でも、その受け入れにも限界があり、ボランティアで運営している団体では金銭面での負担、人員不足、施設に収納しきれないなどの問題も起こっているのです。殺処分数が減れば目に見えている数字の部分では結果が出ていますが、数字には見えてこないところ、気づかないところがあるのも事実です。

動物の殺処分を無くすことだけに注目してはいけない

「殺処分ゼロ」という言葉が独り歩きしているような現在。「犬猫の殺処分を無くす」という事だけに注目してしまっている風潮があります。

殺処分さえしなければ良い。
殺処分は良くないことだ。
殺処分ゼロにすることが目標だ。


確かにそれが理想ではあります。
ですが、収容される犬猫や他の動物の数はどうなのでしょう?

環境省の統計資料( 犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況 )を見てみると、確かに年々引き取りの数は減っています。とはいえ、まだまだ全国で何万頭もの犬猫が収容されている現状があります。

環境省の統計資料では、犬・猫の返還、譲渡数の推移も掲載されています。返還・譲渡率は50%を超えているのが分かりますね。保健所も飼い主持ち込みの場合、しつけの相談を受けたり、新しい里親探しのアドバイスをするなどの説得をするようになってきました。その甲斐もあって、思いとどまる飼い主もいるようです。

でも多くの犬猫は、動物愛護・保護団体などによって引き出されていることがほとんどでしょう。全国のボランティア団体が必死に命を助けようと頑張っているのです。「できることならみんな助けてあげたい」そんな思いを持っていても、実際に助けられる命には限りがある。それは、個人で行っているボランティアには収容力、人員、資金などが不足しているからです。次から次へと動物たちを引き出していけるほど、余裕はありません。

行政は殺処分ゼロを達成できたとしても、そこには動物愛護・保護団体の大きな努力があってこそだという事を忘れてはいけないのです。

増えすぎてしまった動物、その先にあるもの

実際に保健所に収容される犬猫の数が減ってきているという事は喜ばしいことではあります。その陰には、やはり「犬猫をむやみに繁殖させない」という啓発が広まってきたからでは無いでしょうか。
ここで、ほけんROOMさんの調査結果で確認してみましょう。

ほけんROOM【 https://hoken-room.jp/pet/7946 】より引用
ほけんROOM【 https://hoken-room.jp/pet/7946 】より引用
ほけんROOM【 https://hoken-room.jp/pet/7946 】より引用

犬は6割、猫は9割以上が去勢・避妊手術をしています。
猫の避妊・去勢手術が9割を超えているのは、自由に外の出入りをさせている場合もあるからなのかもしれません。
また、避妊去勢手術をしていない人の理由は様々で、これは飼育方法の違う犬猫によっても考え方が変わるのではないかと思います。

環境省の統計資料では、犬猫の殺処分3.8万頭のうち、幼齢期の猫は2万頭です。
この数字を見て、あなたはどう思うでしょうか。

猫の場合、野良猫という存在が大きい部分ではあります。野良猫の不妊去勢手術(TNR)をしているボランティアさんもいます。

TNRとは、Trap/捕獲し,Neuter/不妊去勢手術を行い,Return/元の場所に戻す、そしてTNRをした印として耳をカット。そのカットした部分が桜の花びらのように見えることから「さくらねこ」とも呼ばれています。

この活動は、不要な繁殖を避け、不幸な命を減らすための取り組みです。
先ほどの幼齢期の猫の殺処分数を思い出してみてください。2万頭もの子猫が人の手で命を落とすこと。それを防ぐことができるのも人なのではないでしょうか。

もちろん、野良猫だけの話ではありません。
お金儲けのためだけに繁殖をする悪徳な繁殖業者がいる以上、奇形や病気をもって生まれてくる犬猫も数多く存在します。売れない子たちを処分したり、その子たちをペットショップで販売することも。それを知らずに購入してしまう飼い主さんも多く、病気で苦しんだり、医療費がかかりすぎて飼いきれないからと保健所へ持ち込む人もいます。
もちろん、すべてのペットショップがそうだとは限りませんが、動物を迎え入れるうえで、色々と考えなければいけない問題があるという事を覚えておいて欲しいと思います。

命を育てるという覚悟をもって

日本では動物を迎えたいと思ったときに、真っ先にペットショップへ行く人がほとんどでしょう。それは、誰でもすぐに行ける場所、目に付くところにペットショップがある環境に住んでいるからです。最近では、犬猫の譲渡会を知っているという人も増えてきましたが、実際に譲渡会に行く人はまだまだ数が少ないのが現状です。

どこから動物を迎えるかというのは、強制することはできません。
保護団体から迎え入れなければいけない、という事も決してありません。なぜなら、保護団体等には譲渡条件があり、必ずしもその条件に当てはまる訳ではないからです。もちろん、ある程度の条件は必要で、動物を受け入れられる環境にない人には動物と暮らすことはすすめられません。ですが、その条件に縛られ過ぎて動物たちが幸せになる可能性を遅らせてしまうことが無いようにと、願うばかりです。

動物を家族として迎えたら、最後まで飼い遂げること。

これは本来、当たり前のことです。
ですが、安易に飼ってしまい手放してしまう人も多くいます。保健所の収容数を減らすためには、飼い遂げることが重要なことなのです。

命を預かる。そして育みその一生が終わるまでの責任を持つこと。

散歩や食事、排泄など毎日の世話をする。
病気やケガをしたら病院へ連れていく。
予防接種などで病気の予防をする。
人間社会で暮らしていけるようにしつけやトレーニングをする。
動物が快適に暮らせる環境を提供する。


これらは、当たり前にしなければいけないこと。
動物と暮らすということは、自分だけではなくその動物の責任も負う。そしてその覚悟を持つという事です。

一人一人が考え行動していくこと

下のグラフは、犬猫の殺処分について賛否の割合です。

ほけんROOM【 https://hoken-room.jp/pet/7946 】より引用

「飼い主がいない犬猫」の定義として、飼い主による持ち込みで保健所に収容された犬猫を含んでいると考えられます。

この結果を見ると、6割以上の人が殺処分をすべきではないと回答。しかし一方で、9.1%の人は殺処分をすべきと考えています。
その理由について、調査に回答した人の意見が下記です。

「殺処分はすべき」と回答した人の意見


・10代男性/千葉県・・・国や行政では動物の世話をしきれないうえに、 これ以上不幸な命を生まないためにはやむを得ないと思うから。

・20代女性/大阪府・・・ある程度は仕方ないと思います。 すべてを生かしていたらキリがないし。 可哀想だが、 猪などは殺すのに、 犬猫はダメな理由がないので。

・40代女性/兵庫県・・・かわいそうだが保健所にも保管場所が限られるだろうから仕方ないと思う。 それより捨てた人間を見つけて処分すべきだと思う。ほけんROOM

「殺処分はすべきでない」と回答した人の意見


・30代男性/愛知県・・・犬猫の年齢にもよるが、 人間と同じ哺乳動物なので、 飼い主がいないからって殺処分するのは残酷極まりないです。

・40代女性/北海道・・・ペットを飼う時に安易に飼うのではなく、 飼い主がきちんと最後まで責任を持って飼うことが絶対条件で、 捨てたり無駄に繁殖させたりする飼い主にはペナルティを与えるような制度を作って欲しい。 動物の命も人間同様に大切に考えて欲しい。

・20代男性/京都府・・・人の意思によってペットにされたのだから、 最後までペットとして飼わないとならない。 マイクロチップを導入することも大切だが、 購入する人も限定されなければならないと思う。ほけんROOMより引用

「わからない」と回答した人の意見


・20代女性/東京都・・・他国と比べて、 日本は殺処分が多いと思う。 ただ、 ペットショップなどの生体販売も多いのでそれが無くならないと殺処分自体も減らないのではと思う

・20代女性/福岡県・・・ペットを飼い出したのであれば、 飼い主が最後まで世話をするべきだと思うし、 捨てられたペットたちに非はないと思うので殺すのはかわいそうだと思う。 でも、 捨てられたペットたちを保護して、 世話を続けるにはお金も労力もかかると思うし、 そういうペットたちが年々増えていくと、 保護をする場所や団体にも限界があると思うので生かし続けるのも難しいなと思う。

・30代女性/大阪・・・殺処分さる犬猫が増えてしまうのは人間の身勝手のせいであり、 なくなるのが理想だが、 実際問題全くしないというのも難しいと思うから。 保護した犬猫をどこで、 どのように、 誰が飼育するのかなど。ほけんROOMより引用

この意見を読んで、あなたはどう考えますか?

「殺処分をすべき」という人は、一見冷たいように見えるかもしれません。ですが、その意見には正当なものもあると思います。誰もがむやみに動物を殺処分したいとは思っていないはずです。そこにはそうしなければならない理由があるからでしょう。

野生のシカやイノシシ、熊などが害獣として処分されているのをご存知ですか?動物の命として考えるのであれば、犬や猫と何の変わりもありません。ですがこれも、人の都合で命を奪っているのです。

「殺処分をすべきではない」ときっと多くの人がその意見に賛成でしょう。でも、殺処分反対!という言葉だけで、そのためにできることを考えていますか?行動していますか?殺処分なんて絶対にダメに決まってる!と思うだけでは何も変わりません。

ですができることはいろいろとあるでしょう。
例えば、友人や知人に動物を飼いたいという人がいた場合、保護動物の話をしてみる。そして、動物を飼うために必要な心構えなどを教えてあげる。
動物を飼ったことが無く何もわからない人が、間違った道を歩まないように導いてあげることも、殺処分を減らす手助けになります。

殺処分ゼロ!と掲げるよりも、まずは動物を迎える人たちの意識を変えていくこと。そしてそれを広めていくことの方がより現実的ではないでしょうか。

一人の力は弱くても、ひとりひとりの力が集まれば大きな力になります。しあわせな動物たちが増えるように、できることをしていきたいですね。

そして動物を迎えようと思ったら必ず下記を守ること!

・むやみな繁殖をしない
・安易に動物を飼わない
・家族として迎えたら最期まで面倒を見る
・必ずしつけ、トレーニングをする
・飼育可能数以上の動物を飼育しない
・適切な避妊・去勢手術を行う

これは絶対に必要なことです。
動物を販売する人たち、家族として迎える人たちが必ずこれらを守っていけば、収容される動物は減少するはずです。

犬猫の殺処分を無くすためには、私たちが意識を変えていく必要があります。殺処分反対!というだけではなく、どうしたらいいのか、何をしたらいいのか、興味のない人たちにどう伝えていけば良いのかを日々考えて行動していく。
行動をするからこそ世の中は動き出します。

いま、あなたにできることは何ですか?
この機会に考えてみてください。

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