世の中はマナーとルールを守ることがいっぱいあります
日々の生活のあらゆる場面でルールを守りましょう、マナーを守りましょう、ということを見たり聞いたりすることがあるでしょう。
あなたはそれを見て、聞いて、どう思いますか?
ルールやマナーを守れている人にとっては、当たり前のことで特に何も感じないでしょう。
もしそこに、うるさいなぁとか、面倒くさいなぁとか、そんなの関係ないし、という気持ちが出てしまうのであれば、それは世間のマナーやルールに対して自分のマナーやルールを優先しようという気持ちがあるのでしょう。
自分さえよければ別に他はどうでもいい。
極端な考え方ですが、そう思っている人にとって、ルールやマナーはただの反抗心を煽るものなのです。
あなたはマナーとルールの明確な違いを言えますか?
マナーとルール。
言っていることは似ていても、根本的な意味には違いがあります。
マナーは
【社会の中で人間が気持ちよく過ごしていくために相手を気遣い、「他者を不快にさせない」ためのもの】
マナーはこうしなくてはいけないという明確なものはありません。
そこにあるのは、自分以外の人たちが不快に思わない行動をするということ。
例えば、公共の場でのマナーをパブリックマナーと言いますが、道路で歩きながら煙草を吸っている人はマナー違反ですよね。(場所によっては条例違反(ルール違反)のところもありますが)
明確に道路で歩きながら煙草を吸ってはいけないという法律(ルール)は一部の地域を除きありません。
それでもそういった人たちが街中を我が物顔で歩いていないのは、マナーを守って喫煙所でタバコを吸っている人たちがたくさんいるからですよね。
他にはドッグカフェではどうでしょう。
人間用の食器でそのままワンちゃんに食べ物を与える。
これはマナー違反ですよね。
その人の他者を思いやる心と善意での行動、法的に拘束力がないものがマナーです。
ルールは、もうお分かりだと思いますが、
【規則ともいう。人の従うべき準則であり、主に文章によって規定されたものをいう】 -Wikipedia 規則より-
一般的に文章などで表示されていて、それを守ることを前提としているものです。
例えば先ほどのたばこの話に戻りますが、自治体によっては路上喫煙を禁止しているところもあります。
この場合、それはマナーでなくルールということになりますよね。
ドッグカフェなどの場合、お店ごとに独自のルールがあったりします。
例えば、ドッグカフェに連れてくる場合は必ず犬に洋服を着用させること、というルールがあるお店もあります。
これは抜け毛対策であったり、汚れ防止などでできたルールなのでしょう。
他には椅子の上に犬を上げないでください、というルールがあるお店もあります。
このように、あるお店ではOKでも、あるお店ではNGというものもあるのです。
ドッグカフェに行く際は、必ずそのお店のルールを確認してから行くようにしましょうね。
マナーとルールは相互関係にある
マナーとルールが混同されやすい、間違われやすいのには理由があります。
特に、犬関連のマナーとルールはどちらもマナーでありルールであることが多いのです。
例えば、先ほど例に挙げたドッグカフェでのマナー違反。
人間用の食器でそのまま犬に与えるというもの。
これはマナー違反だという話をしました。
普通に考えたら、それはマナー違反だということがわかるし、してはいけないことだと理解しているはずです。
でも、実際のところそれをしてしまう飼い主さんが多く、お店のルールとして、人間用の食器で犬に与えないでください、と明記するお店もあるわけです。
マナーなのにルールになってしまう。
これは犬関連のことではとても多いのです。
マナーとルールを守っていくこと
当たり前のマナーがわかっていない人が多い現状は、ルールに縛られる窮屈な世の中にしてしまう。
ルールやマナーをよく理解している人たちが、教えてあげるという心の余裕も必要なのかもしれません。
自分だけ良ければいいという気持ちは、これからの自分にとっても良いことはないんです。
家で同じことやってるから大丈夫、というのは間違いで、家では家の、外では外のルールとマナーがあるのです。
それを一緒くたにしてしまうと、気軽に楽しめる場所がどんどん減っていきます。
公園だって、カフェだって、犬が入れない場所はどんどん増えているのです。
それはマナーやルールを守らない飼い主が増えているから。
そんな悲しい現実を変えていくには、まずは自分からきちんとルールとマナーを守っていくこと。
そしてそれを理解してくれる人を一人でも増やしていくことです。
わからなくて間違ってしまっても、次からはきちんとできればそれでも良い。
人間は学習することができるのですから。