【参加レポート】怖がり/シャイな犬との付き合い方〜リハビリやトレーニングのヒント〜

講座・セミナー
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JAHA認定家庭犬しつけインストラクター 矢崎潤先生の犬のタイプ別セミナー

8月30日(日)にDOGPARK Online主催で開催された

【怖がり/シャイな犬との付き合い方〜リハビリやトレーニングのヒント〜】に参加しました。

今回はオンラインセミナー。
ZOOMというオンライン会議を行えるツールを使って参加します。
操作なども難しいことは無く、スタッフの方がサポートもしてくれるので安心できました。
事前にメールで資料も送られてきます。

オンラインセミナーは最近増えてきていますよね。
遠かったり外出できなかったりする人には本当に利用しやすいと思います。

さて、今回参加されたかたは40名弱。
一般の飼い主さんはもちろん、犬に関わるお仕事をされている方、動物看護師さんなど様々。
どんなお話が聞けるのか、ワクワクしながら開始時間を待ちました。

怖がりな犬になる原因は何でしょう?

講師はJAHA認定 家庭犬しつけインストラクターの矢崎潤先生。
とても分かりやすく楽しく学べると評判の先生です。

どうしてうちの子はこんなに怖がりなんだろう?
そんな風に思っている飼い主さんも多いと思います。

怖がりな子には、怖がりになる原因が必ずあります。
怖い体験をした、社会化不足、身体的な問題、生まれ育った環境、遺伝。
これらが複合的に絡み合って怖がりになっているんだそう。

先天的なもの、後天的なもの、原因は一つではないんですね。

特に筆者が興味深かったのは、生まれ育った環境が与える影響の動画でした。

野犬と野良犬の人に対する警戒行動の違い、そして保護した子犬が人に対して見せる反応は飼い犬の子犬とは全く違うということ。
飼い犬の子犬は「人」というものを知っているので人に対しての警戒心は小さく、野犬や野良犬の子犬は人に対しての警戒心が強いという事がよく分かります。

社会化期にどれだけ人と過ごすことができるかで、その後の成長に大きな影響を与えるのです。
怖がりな犬にさせないためにも、社会化期はとても重要なのですね。

怖がり克服の第一歩はじっくり観察すること

なぜ怖がるのか理由が分かったら、次に大切なことは怖がる原因を探ること。

人、車、他の犬、大きな音、動くもの、服装、性別などなど、その犬にとっての苦手なものがあるはずです。
それをしっかりと犬の行動を観察して、【原因ときっかけ】を見つけることが大事だと先生は仰いました。

ただ怖いだけではなんの解決策も見つかりません。
まずは原因をみつけて、どんな時に反応するのか、どんな反応を示すのかをきちんと見極めていくことが大事になっていくんだそう。

そして原因ときっかけが分かったら、犬が発している【サイン】をみつけること。

このサインはしっぽや耳、目の動き、体の態勢などから読み解くことができます。
ボディランゲージと言われるものもそうですね。
これらは飼い主さんがしっかりと観察することがポイント
普段のリラックスしているときと、怖がっているときでは何が違うのか、どこが違うのかを日ごろから観察しておくと良いそうです。

トレーニングは焦らずじっくり時間をかけて

原因が分からずにやみくもにトレーニングをしても意味はありません。
どんなことが怖くて、どんな時に反応をするかが分かったところからトレーニングが始まります。

セミナーではいくつか動画を見ながら進みます。
怖がりな犬のトレーニングをする動画を見たのですが、本当に少しずつ少しずつ、できたことを認めてあげて焦らずじっくり時間をかけて犬が自発的に動くことを促していました。

飼い主としてはどうしても「早くどうにかしたい」という気持ちが出てしまいがちです。
ですがそこをグッと堪えて、犬のペースに合わせながら一歩一歩、時にはちょっと戻りながらも進んでいくことが大切だと学びました。

あくまでも「犬のペース」を守ってあげること。
できうる限り犬が怖いと感じるものなどを排除し、怖い経験をさせないこと。
そして、できたことをきちんと褒めてあげる。

「これしかできない」ではなく、少しでもできたことに「できるようになったね」とほめる。
犬に自信を持たせてあげることもとても大切なんだと改めて感じました。

また、怖がりな犬と生活をしていくうえで、恐怖に打ち勝つためのアイテムやご褒美を見つけたり、家の外で気を付けるべきことなど大切なポイントや注意事項などの解説もあります。

特になるほど!と思ったのは、

【慣らす】ことは【強いる】ことではない

という先生の言葉です。

苦手なものを克服するには慣らすことが良いと考えられますが、そこに犬の気持ちは入っているのか、ということです。

人間だって嫌いなもの、苦手なものを克服するには相当な時間がかかります。
無理やり嫌いなものの前に出されたら、拒絶しますよね。
犬もそれと同じこと。
もし、自分が犬の立場だったら・・・と想像力を働かせることもトレーニングをするうえで大切なことなのですね。

まとめ

2時間のオンラインセミナーはあっという間に終わってしまいました。

動画などで実際のトレーニング風景や、犬の行動を見られるのはとても良かったです。
言葉だけよりも、目で見ることでより理解が深まります。

そして、講座の最後に参加者からの質疑応答の時間もあったのですが、まだまだ知りたい!学びたい!という気持ちが感じられました。
それだけ面白く、ためになるセミナーだったのです。

怖がりな犬は本当に多いです。
その怖がりを克服するにはとても時間がかかります。
焦らずゆっくり、できたことを認め褒めつつ、楽しみながらトレーニングをしていくことが本当に重要なんだと感じました。

怖がりな犬に対して、私たち飼い主ができることはたくさんあります。
その方法を知っているのと知らないのとでは、犬との生活に大きな違いが出るでしょう。

知らなければ学べばいいのです。
プロのトレーナーさんの力を借りたり、セミナーなどに参加する。
正しい知識と方法を学んで、怖がり克服を目指していきましょう。

今回オンラインセミナーを主催された【DOGPARK Online】さんでは、様々な犬のセミナーを開催しています。
今後も面白そうなセミナーやイベントが開催されますよ。
是非、サイトをチェックしてみてくださいね。

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